ブラウザの上のほうにある「アドレスバー」を見てみてください。今このページを見ている方なら「ublogs.net」という文字が見えているはずです。
この「ublogs.net」の部分が、今日お話しする「ドメイン」です。
「URLってなに?」の記事で、URLは「通信の方法」「ドメイン」「パス」の3つに分けられると紹介しました。今回はその中の「ドメイン」を深掘りしていきます。
ドメインはサイトの「名前」
コンピューター同士がネットでやりとりするとき、実際には「IPアドレス」という数字の羅列を使っています。たとえば「203.0.113.25」のような数字です。
でも、こんな数字を毎回覚えて入力するのは大変ですよね。
そこで登場したのがドメインです。「203.0.113.25」と入力する代わりに「ublogs.net」と入力すれば同じサイトにたどり着ける。ドメインは、人間が覚えやすいようにつけた「名前」なんです。
裏側では、入力されたドメインを自動的にIPアドレスに変換してくれる仕組みが動いています。利用者は何も意識する必要がありません。ブラウザにドメインを打ち込めば、あとは勝手に正しいコンピューターにつないでくれます。
ドメインは誰でも取得できる
ドメインは、お金を払えば誰でも自分の好きな名前で取れます。取得の手続きもネット上で完結します。名前を決めて、支払いをして、登録する。それだけです。
実はこの「Uブログ」のドメイン「ublogs.net」も、筆者が自分で取得したものです。年間で数百円から数千円程度の費用がかかりますが、それだけで自分だけのインターネット上の住所が持てます。
「早い者勝ち」と「値段の差」の話
ドメインの末尾には「.com」「.net」「.jp」などいろいろな種類があります。同じ「ublog」という名前でも、末尾が違えば別のドメインになります。つまり「ublog.com」「ublog.net」「ublog.jp」はすべて別々の住所です。
ここで大事なのが「早い者勝ち」というルールです。ドメインは世界に1つしか存在できないため、誰かがすでに取得しているものは使えません。空き物件みたいなものです。住みたい住所に先住者がいたら、そこには住めない。別の住所を探すしかありません。
このブログを作るとき、筆者は最初「ublog.com」を取得しようとしましたが、こちらは他の誰かが取得済みでした。「ublog.net」も同様に取得済み。「ublog.jp」は空いていたものの年間費用が高かったため見送り、最終的に「ublogs.net」を選びました。
こんなふうに、ドメインを取るときは「使いたい名前が空いているか」と「年間いくらかかるか」の2つを見ながら決めていきます。
偽サイトを見抜くカギもドメイン
以前の記事「偽サイトをパソコンで作ってみよう」で、Webページの見た目は簡単にコピーできることを紹介しました。見た目がまったく同じでも、本物か偽物かはURLを見ないとわからない、という話です。
そのURLの中で一番大事なのが、ドメインの部分です。
フィッシング詐欺の偽サイトは、見た目を本物そっくりに作ります。ロゴも色もボタンの位置も同じ。でもドメインだけは本物と同じにできません。なぜなら、同じドメインは世界に1つしか存在しないからです。
だから詐欺サイトは、似ているけれど微妙に違うドメインを使います。たとえば:
- 本物:amazon.co.jp
- 偽物:amazon-login.xyz
- 偽物:arnazon.co.jp(「m」を「rn」にしている)
パッと見ると気づかないような違いを作って、騙そうとしてきます。
だからこそ「怪しいと思ったらURLのドメイン部分を確認する」のが大事なんです。見た目ではなく、ドメインで本物かどうかを判断する。ドメインの仕組みを知っていれば、この判断ができるようになります。
まとめ
今回の話をまとめると、こうなります:
- ドメインはURLの中にある「どこのサイトか」を示す部分である
- コンピューターが使う数字の羅列(IPアドレス)を、人間が読める名前にしたものである
- お金を払えば誰でも取得できるが、同じ名前は世界に1つだけ(早い者勝ち)
- 末尾の種類(.com / .net / .jp など)で年間の費用が違う
- 偽サイトはドメインだけは本物と同じにできないので、見分けるカギになる
- 怪しいサイトに出会ったら、見た目ではなくドメインを確認する
ドメインの仕組みを知っていると、インターネットをより安全に使えるようになります。アドレスバーを気にする習慣をつけるだけで、騙されるリスクはぐっと減るはずです。