「情報技術館 #3 ― クラウドを体験してみる」の続きです。
前回はクラウドの基本(スケーリング、冗長化、距離と速さ、従量課金)を体験しました。今回は、クラウドで実際に使える「部品」を紹介します。
クラウドは一つの巨大な箱ではありません。目的ごとに用意された部品を選び、組み合わせてシステムを作ります。
代表的な部品
仮想サーバー
インターネット上に借りるコンピュータです。プログラムを動かしたり、Webサイトを処理したりする役割を持ちます。物理的な機械を買わずに、画面上の操作だけで数分で用意できます。AWSでは「EC2」という名前で提供されています。
データベース
大量のデータを整理して保存し、必要なものを素早く探し出す仕組みです。会員情報、注文履歴、商品一覧など、あとから検索・集計したいデータを入れます。AWSでは「RDS」という名前で提供されています。
ファイル置き場
画像や動画、文書ファイルなどをそのまま保存する場所です。データベースとは違い、ファイルをまるごと出し入れします。AWSでは「S3」という名前で提供されています。このブログもS3に置いています。
体験1 ― 仮想サーバーを操作する
仮想サーバーは、起動・停止を自由に切り替えられます。動いている間だけ料金が発生し、止めれば課金も止まります。
体験2 ― データベースにデータを出し入れする
データベースは「保存する」「探す」が得意です。名前や年齢などの情報を入れて、条件を指定して検索できます。
体験3 ― ファイル置き場にファイルを入れる
ファイル置き場は、ファイルの名前をつけて保存し、名前を指定して取り出します。データベースのように検索はしませんが、画像や文書をそのまま保管するのに向いています。
体験4 ― 部品を組み合わせてシステムを作る
実際のWebサービスは、これらの部品を組み合わせて作ります。たとえばネット通販サイトなら「仮想サーバーで注文を受けて、データベースに注文情報を記録して、商品画像はファイル置き場から配信する」という構成です。
作りたいサービスを選ぶと、どの部品がどう使われるか表示されます。
まとめ
- クラウドには目的別の部品が用意されている
- 仮想サーバーはプログラムを動かすコンピュータ。起動・停止を自由に切り替えられる
- データベースは大量のデータを整理して保存し、条件を指定して検索できる
- ファイル置き場は画像や文書をそのまま保管する
- これらの部品を組み合わせて、さまざまなWebサービスが作られている
クラウドの基本は「情報技術館 #3 ― クラウドを体験してみる」にまとめています。