はじめての板芸 #10 ― コマンドで自己紹介ページに仕上げる

はじめての板芸 #9 ― コマンドで絵を描く」の続きです。前回はコマンドでSVGの図形を描きました。最終回の今回は、#8で覚えた色・大きさの指定と、#9で覚えたSVGを組み合わせて、コマンドだけで自己紹介ページを完成させます。

1. フォルダに移動する

コマンドプロンプト(ターミナル)を開き、「hangei-cli」フォルダに移動してください。

Windows の場合

  1. Windowsキー → cmd と打つ → Enter
  2. 次のコマンドを打って Enter を押す
    cd Desktop\hangei-cli

Mac の場合

  1. Command + Spaceターミナル と打つ → Enter
  2. 次のコマンドを打って Enter を押す
    cd ~/Desktop/hangei-cli

2. 完成イメージを確認する

#5と同じ完成形を目指します。名前の横にSVGアイコンを添え、その下に趣味を箇条書きで並べる構成です。

ページに載せる要素

  • 名前(大きな見出し + SVGアイコン)
  • 趣味や好きなもの(箇条書き)
  • 背景色

これらすべてを、コマンドでファイルに書き込みます。

3. コマンドで組み立てる

完成版のコードを一気にファイルへ書き込みます。コマンドが長いですが、1行にまとめて打ってください。途中で Enter を押すと実行されてしまうので、最後まで書き切ってから Enter を押します。

Windows の場合

  1. 次のコマンドを1行で打って Enter を押す
    echo ^<meta charset="UTF-8"^>^<body style="background: #fffdf7;"^>^<h1 style="color: #4a90d9; font-size: 36px;"^>^<svg width="40" height="40" style="vertical-align: middle;"^>^<circle cx="20" cy="20" r="18" fill="#ffe0b2" /^>^<circle cx="14" cy="16" r="3" fill="#333" /^>^<circle cx="26" cy="16" r="3" fill="#333" /^>^<rect x="13" y="27" width="14" height="3" rx="1" fill="#333" /^>^</svg^> なまえ^</h1^>^<h2 style="color: #333; font-size: 24px;"^>好きなもの^</h2^>^<ul style="font-size: 20px; line-height: 2;"^>^<li^>散歩^</li^>^<li^>読書^</li^>^<li^>コーヒー^</li^>^</ul^>^</body^> > index.html

Mac の場合

  1. 次のコマンドを1行で打って Enter を押す
    echo '<meta charset="UTF-8"><body style="background: #fffdf7;"><h1 style="color: #4a90d9; font-size: 36px;"><svg width="40" height="40" style="vertical-align: middle;"><circle cx="20" cy="20" r="18" fill="#ffe0b2" /><circle cx="14" cy="16" r="3" fill="#333" /><circle cx="26" cy="16" r="3" fill="#333" /><rect x="13" y="27" width="14" height="3" rx="1" fill="#333" /></svg> なまえ</h1><h2 style="color: #333; font-size: 24px;">好きなもの</h2><ul style="font-size: 20px; line-height: 2;"><li>散歩</li><li>読書</li><li>コーヒー</li></ul></body>' > index.html

ブラウザで開くと(start index.html / open index.html)、クリーム色の背景に、顔アイコンつきの名前と趣味リストが表示されます。#5でテキストエディタを使って仕上げたものと同じ結果が、コマンド1行で出来上がりました。

確認してみる

ファイルの中身を確認したいときは、#7で使ったコマンドを打ちます。

  • Windows: type index.html
  • Mac: cat index.html

4. 自分の言葉に変える

ここが一番大事な工程です。サンプルの「なまえ」「散歩」「読書」「コーヒー」を、自分自身の情報に入れ替えてコマンドを打ち直してください。

書き換えるポイント

  • 「なまえ」→ 自分の名前やニックネームにする
  • 「好きなもの」→「趣味」「最近ハマっていること」など好きな見出しにする
  • 「散歩」「読書」「コーヒー」→ 自分の趣味に入れ替える。項目を増やしてもいい(<li>〇〇</li>を追加する)
  • 色番号や文字サイズも好きな値に変える
  • 顔アイコンの色や形も#9の要領で変える

コマンドを打ち直すたびにファイルが更新されます。納得のいく仕上がりになるまで何度でも試してください。

5. まとめ

  • 名前(h1 + SVG)・趣味(h2 + ul)・背景色を1行のechoにまとめて書き込める
  • テキストエディタを一度も開かずに、自己紹介ページを完成させられる
  • コマンドが長くなっても、やっていることは「echo 〇〇 > ファイル名」の1パターン
  • 自分の名前・趣味・色に書き換えて打ち直すことで、自分だけのページになる

シリーズ完走

#1から#10まで、お疲れさまでした。デスクトップの「hangei-cli」フォルダに、コマンドだけで作った自己紹介ページが残っているはずです。#1〜#5ではマウスで同じものを作り、#6〜#10ではキーボードだけで同じものを作りました。どちらも正解で、どちらも板芸です。

キーボードで文字を打ち込むだけでページが出来上がる。この感覚を覚えていていただけたら、このシリーズを書いた甲斐があります。気が向いたときに、色を変えたり項目を足したりして、いつでも手を入れてみてください。