「AWS(エー・ダブリュー・エス)」という言葉、ニュースやネットで見たことはありませんか?なんだか難しそうに聞こえますが、やっていることは意外とシンプルです。今日はなるべく多くの人に知ってもらうために、できるだけ例え話をたっぷり使って説明してみます。
AWSは「業務用キッチン」
AWSは業務用キッチンのことです。家庭のコンロでチャーハンを作っても、火力が足りず、中華屋さんの味にはなりにくいです。あのパラパラのチャーハンや、一瞬で野菜に火を通す炒め物は、業務用の強力なガスコンロが必要になってきます。
でも、業務用コンロを自宅に置くのは現実的じゃないですよね。ガス管の工事だけでも大変。維持費もかかる。
そこで「業務用の厨房を、使いたいときだけ借りる」という発想が出てきます。レンタルキッチンです。時間単位で業務用厨房を借りることができ、使った時間だけ払えばいい。
AWSもこれと同じです。自分のパソコンでは処理しきれない大きな仕事を、ネットの向こうにある業務用のコンピューターを借りてこなす。つまり「中華屋さんレベルの火力を、必要なときだけ借りられるサービス」。それがAWSです。
そして、「自分のパソコンでは処理しきれない大きな仕事を、ネットの向こうにあるコンピューターを借りてこなす場所」。それが業務用キッチンです。
運営しているのはAmazon(アマゾン)。ネット通販で有名な、あのAmazonです。通販のかたわら、世界中にものすごい数のコンピューターを持っていて、それを他の人にも貸し出しているわけです。
家に巨大プールがほしい時もAWSです。家に巨大プールを作ろうとしても、そもそも作る場所がありません(大富豪やそんなことない家は除く)。そこで利用するのがAWSです。プールを必要なぶんだけ借りて、水を入れておくことができます。
この「水」をデータに置き換えると、そのままファイルの置き場所の話になります。自分のパソコンには限られたスペースしかありません。でもAWSなら、置き場所を借りることで、大量の、しかもサイズの大きいファイルを保存しておけます。
全部ネット越しにできるので、自分で高いコンピューターを買う必要がありません。しかもデータはネットの向こうに保存されるので、自分のパソコンやスマホの容量を使うこともなく、端末が重くなる心配もありません。
必要なぶんだけ借りて、使ったぶんだけ払う。ガス代や水道代と同じ仕組みです。
なぜ「クラウド」と呼ぶの?
AWSのようなサービスには「クラウド」という呼び名がついています。日本語にすると「雲」です。
なぜ雲なのか。実はコンピューターの世界では、昔から「ネット」を絵に描くとき雲の形で表す習慣がありました。ネットの向こう側にあるコンピューターを使うから「クラウド」。名前の由来はそれだけなんです。
つまり「クラウドを使う」=「ネットの向こうにある業務用の設備を借りて使う」ということ。ガスや水道が「生活のインフラ」と呼ばれるように、クラウドは「ネットのインフラ」と呼ばれています。同じ言葉が使われているのは偶然ではありません。役割がまったく同じだからです。
面積の話もしておくと
業務用キッチンの例えをもう少し広げます。一人で小さなカフェをやるなら、キッチンは3畳もあれば足ります。でも結婚式場の厨房は何十畳もある。ホテルのバンケットなら、もはや体育館みたいな広さです。
AWSも同じで、個人ブログくらいなら「3畳のキッチン」で十分。月に数十円です。でもNetflixのような動画配信サービスは「体育館レベルの厨房」を借りている。必要な面積=規模に応じて自由に広げたり縮めたりできる。それがAWSの柔軟さです。
最後に:これは全部「例え話」です
ここまで読んでくださった方の中には「AWSは業務用キッチンじゃないだろ!」と思った方もいるかもしれません。その通りです。AWSは実際にはキッチンでもプールでもありません。
今回の記事は、あくまで「イメージをつかんでもらうための例え話」です。正確な技術的説明よりも、まずは雰囲気をわかってもらうことを優先しました。細かい部分は省いたり、あえて単純にしたりしています。
まとめ
今回の話をまとめると、こうなります:
- AWSはAmazonが運営する「業務用設備の時間貸し」で、コンピューターの力を必要なぶんだけ借りられる
- ガスの火力(処理能力)も水道の水量(保存容量)も、規模に合わせて自由に使える
- クラウドとは「ネットのインフラ」のこと。ガスや水道と同じ役割
- 私たちの生活にはすでに当たり前のように使われている
家のコンロや蛇口で足りる人もいれば、中華屋さんやプール施設のように大きな力が必要な人もいる。どちらにも対応できる。それがAWSです。
なんとなくわかった」。それだけで十分です。もっと正確に知りたくなったら、AWSってなに?クラウドとは?(元ネタ)もあわせてどうぞ。