「HTMLファイルをインターネットに公開すると、世界中の誰でもそのページを見られる」。Webサイトの話をするとき、よくこう言われます。
でも「インターネット」って何なのか、改めて聞かれると意外と答えにくいものです。今回はそこを整理します。
コンピューター同士をつなぐ線
インターネットの正体は、世界中のコンピューターをケーブルや電波でつないだ巨大なネットワークです。
自宅のパソコンとプリンターをケーブルでつなぐと、パソコンから印刷の指示を送れますよね。あれと同じことを、地球規模でやっているのがインターネットです。
海の底には太い光ファイバーケーブルが敷かれていて、日本とアメリカ、ヨーロッパとアジア、大陸と大陸がつながっています。陸の上でも、電話局や基地局を経由してケーブルが張り巡らされています。このケーブルの集まりが、インターネットの物理的な実体です。
自宅からインターネットにつながるまで
自宅でWebサイトを見るとき、裏側ではこういうことが起きています。
- 自宅のパソコンやスマホが、ルーター(自宅に置いてある箱型の機械)につながる
- ルーターが、契約しているプロバイダー(回線事業者)の設備につながる
- プロバイダーの設備が、世界中に広がるケーブル網につながる
つまり「自宅 → プロバイダー → 世界中のネットワーク」という順番で、段階的に大きなネットワークに接続していきます。月々の回線料金は、このプロバイダーとの接続を維持するための費用です。
サーバーという「公開用のコンピューター」
インターネットにつながっているコンピューターの中に、「サーバー」と呼ばれるものがあります。
サーバーは、ファイルを置いておくと誰からのアクセスにも応じてそのファイルを返してくれるコンピューターです。24時間電源が入りっぱなしで、世界中からの要求を待ち受けています。
普段使っている自分のパソコンは、自分だけが使うものです。電源を切れば誰もアクセスできません。一方サーバーは「誰かに何かを提供するため」に動き続けているコンピューターです。英語の serve(提供する)が名前の由来です。
HTMLファイルを公開するとは
「HTMLファイルをインターネットに公開する」とは、サーバーにHTMLファイルを置くことです。
サーバーはインターネットに常時つながっていて、アクセスが来たらファイルを返す。だから世界中の誰でも、そのHTMLファイルを受け取って画面に表示できる。これが「公開すると誰でも見られる」の仕組みです。
逆に言えば、自分のパソコンにHTMLファイルを作っただけでは、誰にも見せられません。自分のパソコンはインターネットに「提供する側」としてはつながっていないからです。サーバーに置いて初めて「公開」になります。
流れをまとめると
誰かがWebサイトを見るとき、起きていることはこうです。
- あなたがブラウザにURLを入力する
- あなたのパソコンが、インターネットを通じてサーバーに「このページをください」と伝える
- サーバーが、保管しているHTMLファイルをあなたのパソコンに返す
- ブラウザが受け取ったHTMLファイルを画面に表示する
この一連のやりとりが一瞬で完了するので、クリックした瞬間にページが表示されるように感じます。実際には世界中のケーブルを信号が駆け巡っています。
まとめ
- インターネットは、世界中のコンピューターをケーブルや電波でつないだネットワークである
- 自宅からは「ルーター → プロバイダー → 世界のネットワーク」の順でつながる
- サーバーは、ファイルを24時間公開し続けるコンピューターである
- HTMLファイルをサーバーに置くことが「インターネットに公開する」ということである
- サーバーに置いたファイルには、インターネット経由で世界中の誰でもアクセスできる