「はじめての板芸 #3 ― 文字に色をつける」の続きです。前回は文字の色や大きさ、背景色を変えました。今回は、キーボードで絵を描いてみます。
1. キーボードで絵を描くしくみ
ペンで絵を描くときは「ここからここまで線を引く」「ここに丸を描く」と手を動かします。キーボードで絵を描くときも同じことを、文字で指示します。
「横50、縦50の位置に、半径20の丸を描いてください」と書くと、ブラウザがその通りに描画してくれます。この書き方を「SVG(エスブイジー)」と呼びます。
SVGは、画面に図形を配置するための書式です。文字の色をstyleで指定したのと同じように、図形の形・位置・色を文字で指定します。
2. 丸を描く
前回のindex.htmlを開いて、<h1>の行の下に次の内容を追加してください。
追加する内容
<svg width="100" height="100">
<circle cx="50" cy="50" r="40" fill="#4a90d9" />
</svg>
Windows(メモ帳)の場合
- hangeiフォルダの「index.html」を右クリックする
- 「プログラムから開く」→「メモ帳」を選ぶ
- h1の行の下に、上の内容を書き足す
- 「ファイル」→「上書き保存」で保存する
Mac(CotEditor)の場合
- hangeiフォルダの「index.html」を右クリックする
- 「このアプリケーションで開く」→「CotEditor」を選ぶ
- h1の行の下に、上の内容を書き足す
- 「ファイル」→「保存」で上書き保存する
ブラウザで開き直すと、文字の下に青い丸が表示されます。
それぞれの指定はこういう意味です。
各部分の意味
width="100" height="100"― 絵を描く領域の幅と高さ(100×100の正方形)cx="50" cy="50"― 丸の中心の位置(左から50、上から50)r="40"― 丸の半径fill="#4a90d9"― 塗りつぶしの色
3. 四角を描く
丸の代わりに四角を描くこともできます。さきほどの<svg>...</svg>を、次の内容に書き換えてみてください。
書き換える内容
<svg width="100" height="100">
<rect x="10" y="10" width="80" height="80" fill="#2d8659" />
</svg>
保存してブラウザで開き直すと、緑の四角が表示されます。
各部分の意味
x="10" y="10"― 四角の左上の位置width="80" height="80"― 四角の幅と高さfill="#2d8659"― 塗りつぶしの色
4. 丸と四角を組み合わせる
図形は、1つの<svg>の中にいくつでも並べられます。丸を3つ使って、簡単な顔を描いてみます。
書き換える内容
<svg width="100" height="100">
<circle cx="50" cy="50" r="40" fill="#ffe0b2" />
<circle cx="35" cy="40" r="5" fill="#333" />
<circle cx="65" cy="40" r="5" fill="#333" />
<rect x="35" y="62" width="30" height="4" rx="2" fill="#333" />
</svg>
保存してブラウザで開き直すと、丸い顔に目と口がついた絵が表示されます。
各部分の意味
- 1つ目の大きな丸 ― 顔の輪郭(肌色)
- 2つ目・3つ目の小さな丸 ― 左目と右目
- 横長の四角 ― 口(
rx="2"で角を少し丸くしている)
5. 自分だけのアイコンにする
ここまでのコードを元にして、自分だけのアイコンに変えてみてください。
変えてみるポイント
- 色を好きなものに変える(
fillの#〇〇〇〇〇〇を入れ替える) - 目の位置や大きさを変える(
cxcyrの数字を変える) - 口を丸に変えてみる(
<rect>を<circle>に置き換える) - 顔の色を変えて、好きな雰囲気にする
数字を変えて保存し、ブラウザで開き直す。この繰り返しで、少しずつ形が変わっていくのが楽しいところです。正解はありません。好きな顔になればそれが完成です。
6. まとめ
<svg>の中に図形を書くと、ブラウザが絵を描いてくれる<circle>で丸、<rect>で四角を配置する- 位置(cx, cy, x, y)、大きさ(r, width, height)、色(fill)を数字で指定する
- 図形を複数並べると、組み合わせて絵になる
- 数字や色を変えて試すことで、自分だけのアイコンを作れる
次の一歩
次回はいよいよ最終回です。ここまで作った文字・色・アイコンを組み合わせて、自己紹介ページに仕上げます!
はじめての板芸 #5 ― 自己紹介ページに仕上げる →